高橋ダンが「CFD取引」について解説しました。初心者向きではないものの、それなりの経験者が短期投資として使うのであれば、検討するべきです。CFD取引のメリット・デメリットから使い方まで…まるっと要約!
CFD取引とは?
差金決済取引(さきんけっさいとりひき、英: contract for difference、CFD)とは、有価証券の受渡しを行わずに、売買価格差等[1]に相当する金銭の授受のみにより差金決済する取引または金融商品である。
証拠金を預け、レバレッジをかけて取引を行うことから、外国為替証拠金取引(FX)も差金決済取引の一つと言える。ただし、一般には、外国為替のものをFX、それ以外の株式や株価指数や債券等のものはCFDと呼ぶ。
先物取引と類似したものであるが限月がCFDには無い。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なぜCFD取引が必要なのか?
CFD取引は先物取引と類似しており、それならば先物取引をすればいいと思うかもしれない。
しかし先物取引には「期限」があり、期限が切れる前に次の先物にロールオーバーする必要がある。
この「期限」と「ロールオーバー」が面倒な場合、証券会社が代わりにやってくれるものがCFD取引である。
例えば原油の先物を買う場合、期限に合わせてロールオーバーをする必要があるが、CFD取引で原油を買えば証券会社が代わりにやってくれる。
もちろん証券会社がタダでやってくれる訳ではなく、費用が掛かる。
CFD取引のメリット
手間がかからない
面倒な先物取引のロールオーバーをやらなくていいのは、大きなメリットだ。
取引費用
一昔前と比べて、最近は取引費用が安くなってきている。
レバレッジ
CFD取引も10倍から20倍のレバレッジをかけることができる。
CFD取引のデメリット
レバレッジ
レバレッジをかけることができるのは、メリットでもありデメリットでもある。
ただし、CFD取引に限らず、株や不動産など何でもレバレッジを使うことはでき、コントロールすることが重要だ。
レバレッジの使いすぎは危険で、今まで稼いだお金をすべて失うようなこともある。
ただし、初心者を卒業しても全くレバレッジを使わないのは機会損失となる。
商品のボラティリティによるが「2倍から5倍」のレバレッジが適切で、先物取引や仮想通貨は最大で2倍、FX(ドルユーロ)で5倍が目安だ。
レバレッジには悪いイメージがあるが、それはレバレッジをコントロールできず大損した初心者が広めた話だろう。
管理費用
CFD取引の一番のデメリットは「管理費用」である。
証券会社によって管理費用は違うので、CFD取引を始める前にかならず確認してほしい。
CFD取引は管理費用が高すぎるため、長期保有に適さない。
長期投資では、管理費用が0.5%以下のETFを選ぶのがいい。
しかし短期投資で使うのならば、CFD取引は十分検討に値する。
短期のトレンドに乗るためにはCFD取引は選択肢の1つだ。
先物取引では、1〜2周間の取引でも次の先物にロールオーバーする必要があり、手間がかかる。
いずれにしてもCFD取引は初心者向きではない。
最低でも半年から1年は様々な取引を経験した上で、管理費用やレバレッジをよく調べて、短期投資で必要ならば挑戦してほしい。
コメント