高橋ダンが株価暴落時の対処法について「ポジションの有無」「短期投資と長期投資」で分けて解説しました。暴落により株式資産が30%下落してしまったら、誰でも焦ってしまうものです。そんなときはどう考えればいいか、この動画で理解できます。暴落耐性のあるポートフォリオの作り方についても合わせて理解できます。
今まだ株ポジションがない人はどうするべき?
暴落が起きたときに、まだ株を持っていない人はどうするべきか?
その答えは簡単、「何もしないこと」だ。
これからやってくるチャンスに向けて、じっと今は待つ。それこそが私の提唱する「ライオン戦略」である。
オスのライオンは普段寝て過ごし、時が来たら極端なほどに攻撃をする。
暴落で大騒ぎしているときに、慌てて買い向かってはいけない。「落ちてるナイフを掴む」ことほど危険なことはない。
ライオンは、騒ぐ羊を気にしないでじっと待つ。
どうしても何かしたかったら、ペーパートレーディングで株取引の練習をするか、投資を学んで自己投資すればいい。
含み損が今あり、短期戦略の人はどうするべき?
短期投資で含み損がある場合の対処は難しい。
なぜなら、短期トレーダーなのか、リタイアした人なのか、人によって違うからだ。
それでも私は「何もしないこと」を勧める。
含み損を毎日見ていると「何かしなければいけないのでは?」と思ってしまうが、これは自然なことで、人は攻撃されると「逃げる」か「やり返す」のどちらかを選択する。
自分の株式が暴落するというある種の「攻撃」をされているにも関わらず、「何もしないこと」は心情的に自然の摂理に反しているのだが、それでも「何もしないこと」が最善である場合が多い。
ただ、投資していた資金がどうしても必要な場合は、損することになっても「10%〜20%の範囲」で徐々に売るといい。
一度に全部売るべきではないし、今後、株価が上昇した場合も考えて、少しはポジションを残すようにする。
そうすれば後々株価が上昇したした場合に、大きな後悔をすることはないだろう。
含み損が今あり、長期戦略の人はどうするべき?
投資資金がすぐに必要でない長期投資の場合は「何もしないこと」が最善だ。
ただし、株式80%のようなリスクが高い投資をしている人は、徐々に安全資産を増やしていき、いつ来るかわからない次の暴落に備えるといい。
安全資産とは、金や国債(米国、日本、欧州)のことで、長期的ポートフォリオとして、株式と安全資産の割合を決めてしまう。
例えば、株式50%、国債25%、金25%と決めてしまい、この割合となるよう定期的に買い足していく。その際、短期的な市場の動きはあまり気にする必要はない。
多様化して分散することが、パフォーマンスに優れ、何よりも「安全」である。
暴落で起こる面白いこと
暴落では安全資産は買われるものだが、コロナショックでは安全資産である金や国債も一時的に下落した。
これは暴落により株式が30%以上下落する中、機関投資家などが証拠金追証の強制決済の前にどうしても現金が必要となり、仕方なく安全資産を売却したためである。
売られる順番は、「安全資産」の次に株式などの「リスク資産」なので、安全資産が底を打ってからリスク資産が底を打つ。
そこからリスク資産の回復も予想することができ、リーマンショックでも同様の動きが見られたことから信憑性は高い。
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