元ウォール街の人間で、自身でもヘッジファンドを立ち上げた異色の経歴をもつ投資家ユーチューバー高橋ダンが、損切りの3つの秘密を解説しました。
投資家ならば誰にでも非常に有益な、有料級の内容です。
以下、要約になります。
損切りは、投資家であれば誰もが経験したことがあるだろう。
私がウォール街で初めて出会ったメンターから、こんなアドバイスをもらった。
「お金持ちになる秘密は、稼ぎ方を見つけるのではなく、損切りの方法をマスターすることだ。」
私は当初、このアドバイスの意味をよく理解していなかったが、大きな損を出したあとにやっとこのアドバイスの重要性を理解することができた。
重要なのは、勝ち方よりも負け方だったのだと。
私も何百回と数えられないくらい損切りをしてきており、その経験からお金を稼ぎやすくする損切りの3つのルールを教えたいと思う。
私は投資を長期投資と短期投資に分けて行うように言っているが、長期投資についてはセクターローテーションやリバランスのときに必要に応じて損切りをするが、基本的に損切りはしないほうがいい。
これから話すのは短期投資における損切りについてである。
保存版というべき内容なので、本当に理解できるまで何度も見返してほしい。
ルールその1【利益と損の比率をコントロールする】
利益よりも損が小さくなるように、利益率と損害率の「比率」のコントロールする。
私も勘違いしていたことがあるが、損切りをした「数」は重要ではない。
例えば、10回取引をして3回は利益を確定できたが、7回損切りしたとする。
数で考えるとこの取引は失敗のように思えるが、3回の取引は各50%の利益を出せて、7回の損切りは各3%の損であったなら、利益を確定できた確率は10回のうちたったの3回だがこの取引は大成功である。
もう一つ重要なのは、「損切りは早めにすること」だ。
早めに損切りをすることで損害を最小限にすることができ、次のチャンスに賭けることができるようになる。
ルールその2【トレンドに乗る】
トレンドの波が来たらその波に乗り、トレンドの波が終わったら出ることが基本だ。
しかし実際にやるのは難しく、特に波から出るほうが難しい。
重要なのは、波に乗ることと波から出ることを決めるのは、自分ではなくチャートである。
波に乗るかを決めるのはテクニカル分析で、「MACD」「RSI」「ボリンジャーバンド」の3つの指標を私は重視している。
波が終わったことを決めるのはマーケットであり、チャートで判別する。
波がいつ終わるのかは、誰にも分からない。
間違っても、波に乗ったときに「この価格になったら売ろう。」と決めてはいけない。
ルールその3【誰のせいにもしない】
誰かのこの株が上がりそうだという情報に飛びついて、損をしたとしても人のせいにしてはいけない。
買うと決断したのは自分自身であり、投資は自己責任なのだから。
かといって自分を責める必要もない。
誰のせいでもない。ただマーケットのトレンドが変わっただけのことだ。
Do not play the blame game!(非難ゲームをするな)
他人でも自分でも、誰のせいでもないと認識すれば、ストレスなく気持ちよく投資をすることができる。
日本は失敗を非難する社会であるため、誰かを非難したくなるかもしれない。
「あのときこれをしておけば…あの人の話を聞かなければ…」
そんなことを考えても仕方ない。感情を理解しコントロールするのだ。
最後に
以上の3つの損切りルールを守ることで、早めの損切りで損害を最小限にし、チャンスを逃さず次のトレンドに乗って、ストレスなく投資をすることができる。
加えて、トレンドの波に乗ると決めたときは、「なぜそうしたのか」を記録してほしい。
そうすることで、自分の感情を知ることができ、感情のコントロールに役立つからだ。
私は過去に大きな損失をだして、投資を辞めようと思ったことが何度もある。
そうした経験から、この3つのルールの重要性を強く認識した。
皆にもぜひ、この3つのルールを身につけてほしい。
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