はじめに
今回はひろゆきさんの「自分は自分、バカはバカ。他人に振り回されない一人勝ちメンタル術」を要約していきます。
私たちの周りに存在し他人を攻撃する「バカ」と賢く距離をとりスルーする方法について、ひろゆきさんが普段から行っていることをまとめたものです。
近頃この「バカ」と関わらないことの重要性を説く人が増えています。例えば堀江貴文さんと西野亮廣さんの共著「バカとつき合うな」でも、バカと付き合わないことの重要性がこれ以上ないぐらい強調されていましたし、田村耕太郎さんの「頭に来てもアホとは戦うな!」でもアホをいかにやり過ごすかとが語られていました。
この本でもバカをスルーする方法について、ひろゆきさんのとても面白い方法論が紹介されています。
ひろゆきさんはよく他の人から「メンタルが強い」と言われるそうです。例えばネット上で叩かれても2チャンネルに関連した訴訟案件を抱えていても、周りの人達には全然気にしていないように見えるそうです。
なぜそんなに強いメンタルを持つことができるのでしょうか?
結論を先に述べると、ひろゆきさんは周囲にいる人たちを基本「見下しモード」で眺めており、自分は自分、バカはバカと考えているからです。この「見下しモード」でいると、他人に攻撃されても気にならず、ストレスフリーで過ごすことができるそうです。
ネット上で嫌なことを言われても、ひろゆきさんは基本的に他人を見下しているので「こんな人もいるんだ。へー」と感じる程度だそうです。
例えば犬に噛まれたら痛いとは感じますが、犬に向かってマジギレすることはないですよね。これは人間に対しても同じことで、心の持ち方のコツを掴めば人との距離をうまくとって余計なものに振り回されず気分良く生きていくことができます。
普段の職場やリアルな社会でもバカはいっぱいいますよね。そういうバカとは極力付き合わないのが理想ですが、彼らは残念ながら僕らの生活圏の至るところに生息しています。そのため全員と関わりを断つことは無理なのです。
馬鹿な人と離れたくても離れられない、関わりたくなくても関わらざるを得ない状況ってありますね。
例えば会社の上司がバカだった場合などが挙げられるでしょう。だから重要なのはバカと正面からぶつかるのではなく、いかに揉め事を起こさずに賢くスルーすることができるか、それに尽きます。
そんなテクニックを持っていれば、どれだけ普段の生活が楽になるか想像して下さい。
誰かに嫌なことをされても、まるで犬を眺めるように対処することができたらどれほどいいでしょう。早速その方法を見ていきましょう。
第1章 自分だけが得をする領域は広がり続けている

冒頭で「バカをスルーするスキルが大事だ」と申し上げましたが、こう思った方はいないでしょうか?
「人は一人では生きていけない。」「職場にはバカも多いが、皆で協力しないといけないときもある。」「結局自分は会社に勤めていて給料をもらっている雇われの身だから、バカに頭を下げなければならない時もある。」
バカをスルーしたりするには少し勇気が要りますから、その勇気が持てない方もいるでしょう。
まずは「自分に合わない人はどんどんスルーしてもよい」「私たちはもうひとりで生きていける社会にいる」ということを解説していきます。
「なんだ他人はスルーしちゃっても大丈夫なんだ」という強いマインドを作り上げていきましょう。
まず今の社会の状況として「自分だけが得をする領域が広がり続けている」ことをしっかりと押さえなければなりません。
ひろゆきさん流に言うならば「皆より自分1人でできることのほうが多くね?」です。
おしゃべりがうまくて社交的で誰とでも仲良くやっているように見える人が、あなたの周りに必ず1人はいるでしょう。そんな人を見てあなたはどう感じますか?
人付き合いが苦手ならば「ああいう人になりたい」と羨ましく見えるかもしれません。
「人は1人では生きていけないのだ」そんな常識を僕たちは社会によって刷り込まれています。
しかしよく考えてみましょう。本当に人は1人では生きていけないのでしょうか?
それは思い込みで「人は1人でも生きていける」がひろゆきさんの提唱する考え方です。
実際に最近では仕事でもプライベートでも、多くの人とあまり関わらずに自分1人でできる領域が拡張してきています。
例えばひろゆきさんは2ちゃんねるやニコニコ動画や4チャンネルをやっており、システムを作ったりネットを眺めたりして仕事をしています。
毎日会社に行って社員の人たちと顔を合わせて一緒に働かなくても、自分1人だけで家に居ながら自分のペースで働くことができます。さらに今はコロナ禍によるリモートワークの普及によって「あれ実は会社に行くの無駄じゃない?」「あの会議とか全部無駄だったんじゃないの?」「あれ自分1人でも全然仕事を進められる」と思い、自分1人で独立したって生きていけるんじゃないかと感じている人は多いです。
特にIT系の人たちは「自分1人で製品を作って会社にリモートで納品するなら、別にフリーランスでも同じじゃないか」と思っている人もいるかと思います。フリーランスなら会社の面倒な人間関係も不要になり、実は割と1人でも生きていけると感じる人もいるでしょう。
つまり時代は大きく変わってきています。昭和の日本型雇用は、リターンを全員で分配していました。大勢の人たちが工場のラインに並び同じ製品を大量に作る、いわば1人1人が会社の歯車になることによって、みんなで利益を上げてそのリターンをみんなで分配していたのです。
そんな時代の会社では、優秀な営業成績を上げた1人社員の人がいても個人の上げた利益は一旦会社に預けられます。経理の人や管理職の人など1つの仕事に関係する人が沢山いるので、会社が儲かっているのなら「ただそこに在籍しているだけ」の人でも普通に給料が上がってボーナスが増えていきました。
今はどうでしょうか?今では起業し儲かり始めたら、自分の得意な領域以外の経理や営業の仕事は外注するようになってきました。ITの世界では特にそれが顕著です。個人で上げた利益を他の人にも分配する必要がなく、1人で稼ぎ1人で利益を受け取るビジネスモデルの会社が増えてきたのです。
かつてのビジネスパーソンはいくら優秀であっても皆で得をせざるを得ないビジネス構造でしたが、現代では1人で得をすることが可能になりました。それは日本だけの話ではなく世界中で広がっています。
昔は1つの会社の中に経理担当とか広告担当の人をすべて雇っていたんですが、今は1人で何か事業を始めようと思ったら、外の広告担当専門の会社や外の経理担当の専門の会社に安く外注してしまうのです。
つまり自分は本当に自分でなければできない仕事に集中し、その他の雑務はすべて外注するという体制がが整っているのです。
売れているユーチューバーは特にそうでしょう。自分は動画でしゃべるだけで、その後の編集やアップロード作業広告宣伝などは全て外注します。
そうすれば自分は動画に出て喋るだけで、多少外注費はかかったとしてもほぼ全てが利益になるのです。年収1億円のユーチューバーならば外注費が年に500〜1000万円かかっても9000万円の利益が生まれる、こんな状況が実現できる社会になっています。
つまりビジネスで自分1人だけで稼いでいくことが十分に可能な環境が整っているのです。
そして自分だけが得をすることは、プライベートにも拡張しております。
最近は皆でやる必要がないコンテンツが充実しており、無料で楽しめるものも多いです。
例えば西野亮廣さんの「新世界」や「えらい店長さんのしょぼい起業で生きていく」は書籍全文をネット無料公開していました。
その他に「科学的根拠に基づく情報」を入手したい場合、ネットで調べると価値のある論文は無料で公開されています。
このように仕事でもプライベートでも必ずしも皆と一緒にやらなくてもいい、むしろ1人で行ったほうが得をする生選択肢が増えてきたわけです。
自分だけが得をする場面が多くある現代だからこそ、人を攻撃してくる迷惑なバカをいかに気にせずいられるかが自分の人生を幸せに生きる鍵です。
これだけ一人で何もかもができる世の中なのだから、別に自分に合わない人やバカをスルーしても何の問題もありません。どんどんスルーして大丈夫です。
今の世の中には1人で生きていける構造があり、むしろ1人でやることのほうがお得な領域がどんどん広がっているのです。そのことをしっかりと認識しましょう。そのことで「他人を無視しても大丈夫なんだ」という強いマインドが形成されます。
第1章まとめ
- 仕事でもプライベートでも1人がやったほうが得をする領域が増え続けている。
- かつての社会はリターンを皆で分配していたが、今では外注を使うことで利益を独占できる時代である。
- 1人で生きていける時代なので、バカや自分に合わない奴はどんどんスルーしても大丈夫である。
第2章 バカをスルーするスキル

具体的にバカをスルーするスキルは以下の3点です。
- スケープゴートにされないために、あえて前に出ろ。
- できない理由を言わない
- 嫌なことを引きずらないために自分取説を作る
スケープゴートにされないために、あえて前に出ろ

仕事に行きたくない人の理由の上位は「職場での人間関係」です。
パワハラまがいの命令で部下を疲弊させるバカな上司、役職もないのに無駄にマウンティングしてくる先輩、仕事では他人を無駄に攻撃する「迷惑な人々」と関わりながら仕事をせざるを得ないケースがあります。
やっかいなのは体育会系の風潮が強くて、同じ部署に若手が何人もいるような場合です。そのような職場では、上の立場の人間が若手の1人をスケープゴートに仕立てるのです。
スケープゴートとは集団の中の代表者として「いじめられる人」です。
日本の組織では「1人の人間を説教する」「理不尽ないじめを行う」ことで組織を統制する傾向が見られます。
あいつのように理不尽な思いをしたくなければ「黙って従え」ということです。そしてスケープゴートに仕立て上げられた人は「めちゃくちゃ面倒くさい思い」をします。
どうでもいいようなミスを指摘され、ことあるごとに人格否定されます。
スケープゴートにされないために「自分を守る戦術」が必要になります。
スケープゴートにされそうになったとき対策として、一番良いのは「歯向かうこと」です。学校でも会社でも被害者が反撃しないとその人はずっと「いじめの対象」ですが、反撃すると加害者は別の人間をいじめるようになります。
しかしロジックで反論しても相手の怒りに油を注ぐだけですから、安全な歯向かい方は「物理的に前にでること」と「相手の目をジッと見つめること」です。
人間は相手に攻撃されると「後ろに下がる」のが普通です。「後ろに下がる」と攻撃側はさらに攻撃を加えてきますが、攻撃された人が一歩「前に出る」と攻撃側はひるんでしまいます。
なぜなら人間には自分の周囲数十cmにパーソナルスペースがあって、このスペースを侵されるとつい後ろに退いてしまう傾向があり、その際に精神的にも後ろに退いてしまうのです。
上司や先輩に怒られたり攻撃されたら言い返すのではなくて「謝りながら相手との距離を詰めていくこと」が最善です。
人間に限らず生物は「予想外の反応をするもの」に出会うと、生理的に恐怖感を覚えるようになってます。
だから怒られているにも関わらず「1本前に出て相手から目をそらさない」という行動を取れば、相手は「何だこいつは」とビビってそれ以上怒れなくなるわけです。こちらが精神的に優位な立場に立てるのです。
怒られているのに「1歩前に出て相手をじっと見つめる」のはいきなりやると難しいとは思うので、バカな上司を「人間ではなくただの動物」と見なしましょう。
「この動物に襲われないためにはどうすればいいか」と考えると冷静に対処できます。
ギャーギャー騒いでいるこの目の前の動物を抑え込むため、1歩前に出て相手から絶対に目を背けない。
まるでクマに出会った時のような対処法ですが、その方が私たちは冷静に物事に対処できるます。
ぜひ目の前にいるのは上司ではなく、「頭がイカれてピーピー騒ぐ動物」だと思って冷静に対処してみてください。
できない理由を言わない

あなたはおそらく上司や先輩から職場で「無茶振り」をされたことがあるでしょう。
その案件を引き受けたら「自分の身が持たない」と思ったら、うまく断らなければなりません。自分の身を守るために「断ること」は重要です。
しかし断るときには注意が必要です。断る際に「急ぎの別の仕事があって今すぐは難しいです」と「理由」を述べてしまうためです。
しかしきちんと断るためには、理由は言わない方が良いのです。理由を伝えたら上司は「これならどうだ」と別の提案をしてくるためで、提案に対してさらに別の理由を言うと、また相手はそれに合わせた別の提案をしてきいます。
最終的には上司からあなたは「言い訳ばかりをしてやる気がない」と判断された上に、仕事は嫌々やらされるという最悪な結果になります。
スムーズに断りたいなら余計なことは言わず「無理です」とだけ言いましょう。相手が別の提案してきても「無理です」と言い続けましょう。
「無理です」と言って怒られたら「無理なものは無理です」と大きな声で言い返しましょう。議論が始まらないように仕向けるのです。そうすれば相手はそれ以上の提案をしにくくになります。
上司に無茶振りをされたときは、断る理由を説明してはいけません。勇気を出して「無理です」と言い続けましょう。
これは上司に限らず、あらゆるところで使えるテクニックです。
「友達に何かを頼まれたが本当は やりたくはない」「彼女に旅行に行きたいと言われたが本当は行きたくない」そんなときは理由を述べず「無理!」と言って突き通すのです。
あなたが出来ない理由を言い続ける限り、相手はその理由をクリアした条件を新に提案してくるだけです。
「引っ越し手伝ってくれ」と言われて「今ちょっと忙しいんだよね」と言うと、1週間後に「この日に手伝ってくれよ」と言ってきます。
彼女に「旅行に行きたい」と言われて「今忙しい」と言えば、「じゃあ1カ月後のこの連休は?」といってくる。あなたが述べた無理な理由をクリアした「新たな条件」が降ってくるだけです。
ですから理由なんて述べないで「無理なものは無理」これで通しましょうそう。すれば相手はそれ以上何も言えません。
「嫌なものは嫌」「無理なものは無理」この言葉はあなたを厄介事から守ってくれる最強のセリフとなるでしょう。
嫌なことを引きずらないため自分トリセツを作る

最後にお伝えするのは、嫌なことがあったときにどう対処するのか自分のトリセツ(取扱説明書)を作っておこうという話です。
例えば足を踏まれたら踏み返すとか、嫌なことを言われたらその場で絶対に言い返すとか、そういった自分が納得できることをルール化しておきます。
嫌な感情が湧いてきたとき、自分が納得できる行動パターンを決めておくと対処しやすいです。
例えば「行きたくもない誘いに誘われたときにどう対処するのか」をあらかじめ決めておくのです。
先ほどの無茶振りをされたら理由を言わず「無理です」と言い続けるテクニックとあわせて使うなら、行きたくもない誘いに誘われたときは「行きたくないから行かない」とか「無理なものは無理」とだけ言うと決めておくのです。
あらかじめ起こりうる問題を想定して対処法を「パターン」として押さえておけば、嫌なことに出会った際「効率的な対処法」をすぐに取ることができるでしょう。
第2章まとめ
- スケープゴートにされないため、あえて「前」に出ろ
- できない理由を言わない
- 嫌なことを引きずらない自分トリセツを作る
終わりに

本日は第1章で「自分だけが得をする領域は広がり続けている」、第2章で「バカをスルーするスキル」を解説しました。
ひろゆきさん独特の面白い視点がふんだんに盛り込まれていたので、ぜひ自分に合ったものをチョイスして実際に使うことで、徐々に「バカをスルーするスキル」と「力強いメンタル」が作られていくはずです。
皆様にはバカに惑わされず「自分の人生は自分で選択する」強い意思を持って自分の人生を切り開いていって欲しいと思います。
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