はじめに
今回は金川顕教さんの著書『嫌なことは死んでもやるな』を紹介していきたいと思います。
日々仕事をしながら生活していると、どうしても嫌なことってありますよね?
ここで質問なんですが、あなたは今、毎日嫌なことをやっていますか?
何かしら嫌なことってやってますよね。私もそうです。
よく「やりたいことだけやればいい!」「大好きなことで毎日を埋め尽くそう!」みたいな風潮があるんですが、現実問題それができるのは一部の人だけで、「生活のために嫌なことだってやらなきゃいけないんだ」という人もいるかと思います。
私どっちの意見もわかるんですが、この本の内容を実践すると、嫌なことが本当に減ります。
実際、私は嫌なことの9割はやっていないです。
それでも1割ぐらいは嫌なことって残ってるんですが、それでもこの本を読んで嫌な事をなくす方法を身に着ければ、嫌なことを大きく減らすことは可能です。
いきなり嫌なことを全部止めることはできませんが、今回紹介する内容なら確実に1つずつ嫌なことをやらずに済むようになるので、ぜひそんなやり方を学んじゃいましょう。
最後まで見れば、誰でもできるようになります。
やりたくないことリストを作る

いきなり結論からいうと、やりたくないことリストを作りましょう。
人ってやりたいことは思い浮かびにくいですが、やりたくないことならすぐに思い浮かびます。
『仕事したくない』『通勤したくない』など、すぐ思い浮かびます。
ここがこの方法の最大メリットなんですが、やりたくないことをリスト化することで、あなたのやりたくないことが明確に見えてきて、具体的にどうしていけばいいのかが分かるようになります。
そしてさらに小さいことでもいいので、やりたくないことを辞めていくと、次第にあなたのやりたいことも見えてくるようになるんです。
その理由は後ほど詳しく説明していきます。
やりたくないことリストの作り方
やりたくないことリストの作り方はとても簡単です。
まずは思い浮かんだやりたくないことを全て箇条書きにします。
『今日の晩ご飯を作りたくない』
『掃除をしたくない』
『布団の上げ下げが面倒』
『通勤電車議員乗りたくない』
『会社に行きたくない』
このような大きなことから小さい事まで何でもOKです。思いつく限り書きましょう。
次に『すぐにやめる』と『いずれやめる』、この2つのボックスを作って振り分けましょう。
やりたくないことといっても、すぐにやめられることと、すぐにやめられないことがありますよね。
『今日の晩御飯を作りたくない』これだったら今日外食にすれば実現可能です。
『会社に行きたくない』は、今すぐはやめられないですよね。
このようにまずは2つに分けて、何からやめていくか目星をつけていくんです。
これをやることで、小さいことから始められる点が優れてるんです。
コツコツ小さな成功体験を実感することができるからです。
「やりたくないことリスト」を目につくところに貼って、やめられたものから消していきます。
これは机の前でも、パソコンのデスクトップでも、何でも構いません。
やりたくないことリストをよく見えるところに貼って、達成したものは消していきます。
これ例えばですけど『布団の上げ下げが面倒で嫌だ』と思っている人は、ベッドを買えば解決しますよね。
『買い物に行きたくない』だったら、ネットスーパーを利用すればすぐに解決します。
こうやって1つずつ嫌なことを消していくだけなんです。
これだったらできそうじゃないですか?
また「いずれやめるリスト」に、例えば『掃除が嫌だ』という項目があったとします。
これは収入を増やして、家事代行を利用するとすれば実現可能です。
お金を稼ぐことについては、また別の方法が必要ですが、一つずつ目標を達成していきそれが目に見える仕組みなので、この方法はかなり実践的なんです。
ちなみに私がこれをやってみて感じたことは、目に見えてやりたくないことが減っていくので、これが結構快感でした。
毎日嫌なことが減っていって、楽しいことがどんどん増えていく、そう考えたら最高じゃないですか!
やりたくないことリストを作る上でのポイント
やりたくないことリストを作るポイントは3つあります。
- 小さな違和感に気づける
- できるのかできないのかで判断しない
- 時給思考で判断する
小さな違和感に気付ける
やりたくないことリストを作ることで、本当はあなたの心は「やりたくない…」と思っていたことに気づけるようになるんです。
例えば、知人の結婚式に招待されたけど「そんなに仲良くないのになぜ呼ばれたんだろう…」とか、熱心に仕事を依頼されたけど「なんとなくあの人の事を信用できない」などですが、あなたにもありませんか?
「なんとなく気が乗らないやつ」は、やりたくないことリストを作る上で、リストに入れるようにしましょう。
実はこういった小さな違和感は嫌なことであり、あなたにとってのストレスになっているんです。
これ実際にやめてみると本当にわかりますが、やめると決めた瞬間に心が軽くなって、楽になります。
そして同時に、自分のやりたいことに気付く機会にもなります。
できるのかできないのかで判断しない
これは『やめることができるのか』とかではなく、『自分でやるのは嫌だけど、できてしまう』という意味です。
例えば『部屋の掃除をやりたくない』と考えても、自分でできるので嫌々やってしまうんです。
すると、やりたくないけどやらなきゃいけないリストになってしまうので、これは注意が必要です。
あと頭の中で前もって、実現できること実現できないことを判断するのもNGです。
あくまで『やりたいか、やりたくないか』で判断するんです。
例えばですが、あなたはやりたくないことリストに『通勤電車に乗りたくない』と書こうとしたとします。するとこのとき、「これは会社辞めなきゃ無理じゃないか。そんなの書いても無駄だ」こうやって書くのをやめてしまい、通勤を続けることになってしまうんです。
しかしでここが間違っていて、このとき大事なのが『自分ができるのかできないのか』ではなく『自分がやりたいのか、やりたくないのか』を基準にするんです。
そしてここからが大事なことで、あなたが仮に通勤電車に乗りたくないという思いがあったとします。
パッと浮かぶのは仕事を辞めることですが、そんなの無理ですよね。
ここでもう1歩踏み込んでほしいんです。
「やらないようにするには、どうしたらいいか?」こう考えてみてほしいです。
すると会社のめちゃくちゃ近くに引っ越すとか、テレワークにするなど、会社を辞めるよりかは現実的に可能性の高い方法が見つかります。
時給思考で判断する

これは特にフリーランスみたいな個人事業主に当てはまる話なんですが、ある仕事をする際に『その仕事でどれくらい稼げるか』は大きな判断材料になります。
多くの人は年収や月収で判断しますが、時給で考えるのです。
例えばコンビニや飲食店でアルバイトをすると、時給はだいたい1000円程度です。
一方、会社員で月30万円の人が、1日7時間、週35時間働いたとすると、月の労働時間は170〜180時間となり、これを時給換算にすると2000円にもなりません。
いくら給料が高くても、残業が多くて休日出勤が多い会社に入ると時給は低くなり、自分の自由な時間はなくなります。
そここからが大事なポイントなんですが、会社員の場合だと時給2000円以下の仕事はやらない、もしくはやりたくない、こうやって自分の中で判断基準として決めることができるんです。
つまり仕事の内容と、その仕事にかかる時間が見合っているかどうかの基準で判断すれば、それをやりたいかやりたくないかの判断基準になるんです。
個人的に思うのは、お金を基準に考える人の場合、時給で考えてみると一番わかりやすく判断するための1つの要素になります。
ここからは私の話になるんですが、やる仕事はまず第一に『楽しそうかどうか』を最優先にしています。
ですので、いくら収入が少ない仕事でも楽しくできるとか、またはやったら経験が勉強になるものだったら、率先してやるようにしています。
そしてその次に、この本でも書かれている時給を基準にして、自分の時給を上げていけるように常に考えています。
例えば時給2000円 の仕事があったとします。
それを自分で完璧にできるようになったら、その仕事を1500円で外注する仕組みを作ります。
ここではマネジメントなど他のスキルも必要で、下手な人はできません。
そしてうまく外注化の仕組みを作れたら、ほぼ時間をかけずに時給500円になりますよね。
そしてその空いた1時間で、自分は時給2,000円より高い仕事に挑戦します。
3000円の仕事をしたとすると、時給は自分でやった3000円と外注で稼いだ500円で、時給3500円になるんですよ。
そしてまた3000円の仕事が自分で完璧にできるようになったら、3000円の仕事を時給2000円で外注します。
その1時間で自分はさらに時給が高い仕事を…とまぁ現実はこんなにきれいに時給は上がっていかないんですが、これを意識して繰り返していくと、自分の時給は確実に上がっていきます。
特にフリーランスの方や副業やっている人も、これは意識した方がいいと思います。
目の前の仕事をただプレーヤーとしてやっているだけだと時給は上がりませんから、これを意識できるかどうかで、1年後にはびっくりするぐらい差が生まれます。
時給1000円のアルバイトの人が「やった!時給50円上がって1050円になった!」と言っている間に、意識している人は2000円とか3000円と時給を飛躍的に増やすことができるのです。
これは小さい会社の社長さんが、社員さんを雇って事業を拡大していく構図の基本と同じですね。
社長さんは、社員さんの労働力を買って外注化して、自分しかできない価値の高い仕事をしていき、すると会社は大きくなっていくというわけです。
終わりに
さらっとまとめです。
- やりたくないことリストを作る
- やりたくないことリストの作り方
- 思い浮かんだ「やりたくないこと」全てを箇条書きにする。
- 「すぐにやめる」「いずれやめる」に振り分ける
- 「やりたくないことリスト」を貼って、やめれたものから消していく
- やりたくないことリストを作る上でのポイント
- 小さな違和感に気付ける
- 「できるのか」「できないのか」で判断しない
- 時給思考で判断する
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