はじめに
今回は八乙女暁さんの著書『貯金0円生活』を紹介していきたいと思います。
お金がないことって大問題ですよね。「今月カツカツだ…」「欲しいのに高くて買えない…」「老後2000万円なんて絶対無理!」そんな悩みがあるかと思います。
その上で今回の本のタイトルの「貯金ゼロ」と聞いてどう思いますか?さすがに0円はありえないと思いますよね。
著者の八乙女さんの言いたいことは『預金残高にとらわれているから自由になれない』ということです。
これは大事な考え方なので、後で詳しく説明していきます。
ちなみに著者の八乙女さんは京都大学を卒業しているバリバリのエリートで、30代にして総資産10億円を持ち、いわゆるセミリタイアをされています。
私たちだってやり方によってはこのセミリタイアは絶対できますから、この記事でノウハウを学んでいきましょう。
「何かあったときのために…」ではダメ

貯金を頑張る理由で、一番多いのって何でしょう?
それは「何かあった時のため…」です。
でもこの考え方が一番よくなくて、このままだといつまでたっても不安がつきまとうんです。
例えば「今、勤めている会社が倒産したら…」とか「怪我や病気をしたら…」こういった漠然とした不安を解消するために、とりあえず貯金をしているという人は多いです。
ぶっちゃけ私も今までそんな感じだったので、ちょっと反省しました。
そもそもお金というものを理解しないと、不安はいつまでたっても無くなりません。
お金ってお札に1万円って書いてあるだけです。それを atm を使って自分の口座に振り込むと、あなたは『1万円持ってますよ』といった情報が表示されて、「よし1万円を貯金できた!」となるわけですが、1万円札は1万円分の価値で、預金口座はそれをデータ化したに過ぎないんです。
つまり預金という行為は、「何かあったときのために…」という不安を感じながら、情報をひたすら溜め続けているだけなんです。
そしてその情報を眺めながら「まだ不安が…」「もっと貯金しないと…」こうやって延々とストレスを抱えて私達は生きているんです。
たとえ1000万円あっても3000万円あっても、私たちの不安はなくならないです。
正直このままだとめちゃくちゃしんどいですよね。私もそうですが、常に不安なんですよ。
でもここで『何があった時』について、具体的に考えてみましょう。
例えば先ほど不安の例に挙げた『ケガや病気』に関してですが、日本には国民皆保険制度があります。
この制度によって、私たちの医療費はわずか3割の負担で済んでいます。
また大きい病気、例えばガンや脳梗塞のような手術や比較的高度な治療が必要となる場合でも、高額療養費制度というものがあります。
この制度は、年齢や所得に応じて設定された月額の上限を医療費が超えた場合、その超過分が返金されるというものです。
これは本当にありがたい制度で、もし入院するときとか大きな治療を受けるときは、検索して調べてみてください。
これ以外にも生活保護を含め、日本には様々な社会保障制度があるんです。
私たちは漠然と『お金がないと生きていけない…』と考えているんですが、日本って実は野垂れ死ぬことが難しい国なんです。
実際道端で餓えて亡くなっている人なんて、日本で見ないですよね。
ではどうすればいいのか?
『何かあったとき』ではなく、『具体的にいくら必要か』を知ればいいんです。
私たちが不安になるのは、結局のところをいくら貯めればいいか分からないからなんです。
そこが具体的にわからないと、何億円あっても不安になってしまいますから、まずやるべきことは具体的に目標設定をすることなんです。
そこでまずは『どんな老後を過ごしたいのか』を考えてみましょう。
『温泉地に住みたい』『田舎で暮らしたい』『週に1度は銀座に行きたい』など人それぞれなので、自由に決めて逆算をすればいいんです。
すると2000万必要な人もいれば、1500万で済む人や、逆に3000万円必要な人などそれぞれ金額が出てきます。
その金額さえ出れば、今の年齢から逆算をして月にいくら貯めればいいのか分かるので、まずはこれをやってみましょう。
それだけでも、今までの漠然とした不安が和らぐのは確かです。
貯金ゼロへの具体的な方法

『貯金ゼロ』を実践するためには、あるカラクリがあるんです。
それには『2つの口座』を用意する必要があります。
1つ目は『投資用の口座』で、これは目的の金額を達成するために必要な資金の運用口座になります。
ここには将来的に貯めたい金額のために「最低でもこれくらいは必要だ」と設定したお金を毎月必ず振り込んでおきます。
2つ目は消費用の口座で、これは単純に食費や家賃あるいはローン返済など、生きていく上で必要なお金を振り込む口座になります。
次に「そもそもなぜ2つの口座が必要なのか?」を説明していきます。
口座を2つに分ける目的は、『運用と消費を両立させて、お金の使い方を計画的にするため』です。
目的に向かうために必要なお金を運用に回して、残りの金額を消費するという生活を続けると、お金の使い方が自然と計画的になります。
まず運用に回すお金を先に投資用口座へ振り込みます。
そして残りのお金を消費用口座に回して、そこから光熱費や食費を計算していくことになるわけです。
その結果、自分が自由に使える金額が明確に見えてきます。
そしてここからがポイントなんですが、その自由に使える方のお金を毎月ゼロになるように消費するんです。
投資用口座には必要な分のお金は貯めてますから、使っちゃってOKなんです。
そしてこの消費用口座のお金がもし余るようなら、投資用口座に回せばいいんです。
こうすると無駄な出費はしなくなりますし、投資はもちろん消費という概念を理解することができます。
あなたが普段利用しているその商品・サービスは、『投資・消費・浪費』のどれなのか、1つ1つ考えてみるのがいいと思います。
そのことを理解することが、お金を貯めるための最初の一歩です。
ちなみに私は銭湯に行くんですが、1回470円かかります。
しかし銭湯でリフレッシュすることによりビジネスのアイデアが生まれるので、これは浪費ではなく投資だと考えています。
無駄なお金に気付く方法

運用に回すお金と生きていく上で必要な金額を明らかにし、そして自分が自由に使えるお金を算出することの大切さが理解できたかと思います。
最初に述べましたが、書かれた金額や預金残高は『情報』だということをもう一度思い出してみましょう。
お金は情報であるということを利用すれば、よりお金の使い方が上手くなります。
八乙女さんが提唱しているのは『家計簿アプリ』を利用することで、家計簿アプリを2〜3日に1回のペースで見ればOKです。
そのくらいのペースで見返していくと、「つまらない飲み会に2万円も使ったのか…」とか「あのスーパーだと肉が他より安いのか」といった具合に、使ったお金を復習することができるんです。
その結果、次にお金を使うときはより考えて使うようになり、無駄なお金を使わなくなります。
このように家計簿アプリを使って見返すことで、無駄なお金に気づくことができるんです。
まだアプリを使ったことがない人は、ぜひ試してみてください。
ここからは私の意見ですが、お金を持っている人ほど無駄なお金は使いません。
例えば携帯料金に安いプランが新しく出たら、すぐに乗り換えをします。
逆にお金がないっていう人ほど、携帯料金に1万とか払っている人が多いんです。
お金を持ってる人は、そういった得する情報に敏感で、行動がとにかく早いです。
多く稼ぐのも大事ですが、まずは無駄な出費をなくしましょう!
終わりに
今回の記事をまとめます。
- 「何かあった時のために」ではダメ。
- 日本は社会福祉がしっかりしているので、「何かあった時のため貯金」はいらない。
- 貯金0円の具体的な方法
- 運用と消費を理解し、お金の使い方を理解する。
- 無駄なお金に気づく方法
- 何に使ったかを見て、無駄遣いを知る。
金を使い方をさらに学びたいという人は、ぜひ本書をお手にとって読んでみてください。
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