この世の中は頑張ってはいけない!ピョートル・フェリクス・グジバチ「がんばらない働き方」を要約してみた

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はじめに

今回はピョートル・フェリクス・グジバチさんの「がんばらない働き方」を要約していきます。

日本人は特に職場でよく「頑張る!頑張らなきゃ!」と口にします。日本の職場ではなぜこれほど「頑張ります」が飛び交うのでしょうか?

背景にあるのは日本企業に根強く残っている『ピラミッド型の組織』でしょう。

上から下へと命令が下りてきて「これやっといて」と命じられると、「頑張ります」以外の答えは許されません。異論や反論ができる空気ではないわけです。

その仕事を進めるうえで困難なことがあったり、当初の目標をクリアできそうになかったりすると「頑張らなきゃ」といって残業や休日出勤でどうにかしようとしてします。皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか?

ところがその方法ではうまくいかないし、ひたすら頑張ってもいいことはありません。

それどころかこれからの時代は、頑張らない方がうまくいくのです。それはいったいどういうことなのか、その謎を解き明かしていきましょう!

第1章 頑張らないほうがうまくいく時代である

冒頭でも申し上げましたが、日本人は特に職場においてよく「頑張る」と口にします。

努力や忍耐は仕事で成果を上げる際には、あまり役に立ちません。

頑張る人を見ていると、課題をクリアするために頭を使っている訳ではなく、人に頼まれた仕事でTODOリストをいっぱいにしてしまし、忙しく働かざるをえない状況になっています。

メールを何通送ったとか、お客さんと打ち合わせを何回こなしたとか、企画書を何回修正したという『作業の量』を増やすことが問題解決に繋がると無意識のうちに思っているのです。

常に何かしらの作業し、いつも手を動かしていないと上司や周囲にどう思われるか分からないという強迫観念もあるかもしれません。

効率よく最大のアウトプットを出そうという意識が、あまり強くないように見えてしまいます。

『頑張る』というのはソリューションではありません。頑張ることをよしとする働き方を続けても、目先の仕事に追われるばかりで疲れてしまいます。

その仕事の意味をじっくり考える余裕もなければ、仕事を心から楽しむことも、大きな課題を解決することもないでしょう。

まして自分が本当にやりたいこと、つまり人生のミッションを追いかけることもできません。

「いや別にそれでもいいじゃないか。頑張って与えられたタスクをこなして給料が貰えるなら俺は全然十分だよ」という人もいるかもしれません。

しかし環境の変化は着実に進んでいます。頑張って手を動かすだけで終わる単純な仕事は、ITによる自動化やアウトソーシングによってどんどん効率化されています。

AIによって自分の仕事が代替される時代も、すぐそこまで来ているかもしれないのです。

昔の高度経済成長期のように、頑張りさえすれば評価される時代は終わりました。マンパワーで頑張りさえすれば会社の業績も右肩上がりに伸び、給料も右肩上がりに伸びていったあの幸福な時代はもう終わってしまったのです。

だからもう頑張らないでください。これからの時代をリードするのは、主体的に働き学び続け成長し続ける人です。

つまりゼロから新しい価値を生み出し、自分にしかできない仕事を作り出し、社会にインパクトを与えるような仕事をするという大きなミッションと情熱を持つ人です。

ここでいうインパクトとは『同じ時間で生み出す価値が大きいこと』を言います。

筆者が本書を通して伝えたいのは、インパクトが大きい仕事をするときに大切なのは、あれもこれもこなそうとするのではなく『無駄を捨てること』です。

それは作業を頑張ることではなく、むしろ頑張らないことです。よく言われているように日本人は忙しすぎるのです。

筆者は google を独立してから、色々な会社の経営や組織を日々見ているそうなんですが、その中でも日本人はずば抜いて忙しすぎます。疲れ切っていると言って差し支えないでしょう。

そこまで頑張って働いているのに給料は上がらず、残業の多さもや生産性の低さも解決していないのでしょうか?

労働生産性の国際比較2017年度版によると、日本の時間あたりの労働生産性はOECD加盟国35カ国中20位です。

1位のアイルランドの半分程度しかありません。こうしたデータは日本人はがんばっているのに結果的にとても非効率な働き方になっていることを示しています。

日本人が忙しいのは不要な仕事まで頑張っているからです。そのせいで疲れてしまい大きなアウトプットを出しにくくなっているのです。

本書のキーワードである『頑張らない。捨てる。』という言葉からは、捨てて楽になるというストーリーを想像する人も多いかもしれません。しかし捨てる目的は別のところにあるのです。

まずは不要な仕事を減らし楽になり、頭を整理することでより効率的に価値の高い仕事に時間を投下する。そのことで生産性を爆発的に高め多くの人の役に立ち、自己実現を果たしていくこと。それが捨てる本来の目的です。

筆者が以前働いていた google は、常に今の10倍の成果を上げようとしている企業でした。

1〜2割の生産性アップではなく、いきなり10倍なのです。それが絵に描いた餅に終わらなかったのは、 google の社員たちが誰よりも効率的に楽に働けるように工夫を凝らしていたからです。

それも作業を1分1秒短縮するといったレベルの工夫ではありません。10倍の飛躍を目指すからには過去の延長線上の発想では全く足りず、仕事の仕方そのものを見直す必要があるのです。

その結果としてのグーグルの急成長と、世界にもたらしているインパクトの大きさはまさに劇的なものでした。

グーグルは1998年にラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンの手によって創業されました。それからわずか20年足らずのうちに企業価値は15兆円を超えました。年間の生産性は従業員1人当たりなんと1259万円です。

ちなみに同じ計算をすると、日本の大手企業であるパナソニックの生産性は300万円、日立製作所は311万円です。

頑張らず不要なものを捨てて効率よく働くことで、グーグルは日本の大手企業の4倍もの生産性をたたき出しているのです。捨てることは生産性を実現させるための『鍵』なのです。

不要な仕事を捨ててやるべき仕事にフォーカスすることができれば、誰でもグーグルのように世界にインパクトを与える仕事ができるんです。

google で働く人たちのように頑張らないのに生産性が高い仕事ができるようになるには、頑張るのではなく『捨てること』で余裕を作ることから始めます。

それから仕事内容を見直し、自分にとってより価値の高い仕事にフォーカスしていくのです。

そこで提案したいのは、『TODOリスト』を作るのではなく、『しないことリスト』を作ろうということです。

TODOリストといえば一般的に『目の前にある今やるべきこと』を列挙するために作成するものです。

TODOリストを作ることでその日のタスクをやり忘れることなく消化できて、目標達成にも着実に近づいていくと考えているのではないでしょうか?

しかしTODOリストには危険な側面があります。それはインパクトが小さく学びも少ない作業ばかりを書き連ねて、それをこなそうと頑張ってしまうことです。

筆者がこの本で一番伝えたいのは、そのような作業を捨てることなのです。それこそが生産性を5倍10倍に高め、インパクトの大きい仕事を実現するために欠かせないことだからです。

『自分が本当にやりたいこと』と『自分にしかできないこと』、捨てることの本当の狙いはこの2つに時間を集中させることにあります。

あなたが成長するためには、『既存の仕事を捨てる』という判断がどこかで生じます。

それに今の世の中やれと言われることを全部こなすことは、現実的に無理なのです。

TIDOリストを作ろうと思えば、無限にリストを増やすことができるでしょう。でも肝心なのは「組織や自分の優先順位がどこにあるのか」です。

まず自動化できるものは自動化します。自分がやらなければいけないことも優先順位が高いものを取捨選択して、無駄な作業をなくしていく姿勢が圧倒的な生産性を叩きだすためには必要です。

このように言うと「俺は会社員だから上司から振られた仕事をやるしかないんだ」「無駄な作業を捨てろと言われても、上司から言われたものはどうしようもないじゃないか」と思われるでしょう。

そのようなときは、上司を説得するのです。

もし部下が新しい仕事を自発的にやろうとしたら「あの仕事はどうなった」とか「なぜお前はそんなことをしているんだ」と上司は怒るかもしれません。

しかし怒られるのは、そもそも悪いことではないのです。

例えば仕事の進歩が遅れていることに気づいて上司がイラッとしても、「今は別の仕事を優先するべきだと思います。その理由は〇〇です。それでも例の件を急いだ方が良いでしょうか?」ときちんと説明できることが大事です。

むしろ圧倒的に仕事ができる人は、上司にさんざん怒られる人であることが多いです。

前例がないことをしようとすれば、前例を重んじる組織と軋轢が生じるのは当然のことですし、圧倒的なアウトプットは前例のない仕事からしか生まれないので、怒られてもいいのです。

また上司を説得できる可能性もあります。自分が何でもかんでも頑張るのではなくて、不要な仕事を捨てることで個人とチームにどんな成果をもたらすことができるのかを説明するのです。

個人の生産性が良くなれば組織の生産性も上がります。ひいては会社全体にメリットがあるということを合理的に説明して伝えればいいのです。

そうすれば一度は怒った上司が後になって「散々怒ったけど、あいつの言ってることは納得できるか」と応援してくれることも増えてくるはずです。

あなたは『仕事』 = 『上司に従うこと』と思い込んでいませんか?

今以上の成果を望むのならば、これからは思い切って捨てること。上司からの依頼もときには断って提案することを学んでほしいです。

実際 google では部下が上司を説得して仕事を断ったり、新しいプロジェクトを進めることが当たり前に行われています。

それが生産性を高めることを上司も理解しているからです。

しかし日本ではそういった風潮があまり見られません。残念ながら日本ではこのように反論してくる部下を好まない上司がまだまだ少なくないようです。

ですから上司を説得する上で大切なのは上司に意見するだけじゃなくて、日頃のコミュニケーションを怠らず、信頼の貯金を増やしておくことです。

当たり前ですが、成果も全く出せないのに仕事を断るなんてできません。

まずは与えられた仕事で成果を出して信頼を積み重ね、そしてその上で仕事を断ることによってさらに生産性を上げ、さらに信頼を積み重ねていくという好循環を作ることが必要です。

第1章まとめ

  • 頑張ることをよしとする働き方を続けても、目先の仕事に追われ続けるばかりで疲弊してしまうので、高い生産性を出すことができない。
  • 今の時代はAIの発達により単純作業や誰にでもできる仕事は自動化されているので、昔のように『ただ頑張るだけ』では成果が出せない。
  • googleで働く人たちは、頑張らないのに生産性が高い。それは『頑張る』のではなく『捨てる』ことによって余裕を作っているからである。それから仕事内容を見直し、『自分にとってより価値の高い仕事』にフォーカスしているからである。
  • 『TODOリスト』ではなくて『やらないことリスト』をつくって、価値の低い作業や仕事を徹底的に切り捨てよう。
  • 会社員であっても信頼を貯めて上司を説得し、振られた仕事を断ることが必要である。

第2章 昔の価値観を切り捨てよう!

頑張らずに仕事で成果を出すためには、『昔の価値観を切り捨てる』ことが必要です。

「これをしないと上手くいかない」という思い込みは、googleのような生産性を叩き出すことためには邪魔でしかありません。

例えば google では、生産性向上のため仕事環境を徹底的に工夫していたそうです。それは日本の大手企業の常識とはだいぶ異なっているようです。

以前、日本の大手企業でマネージャー育成を担当している方が、筆者が勤めていたgoogleのオフィスを見学に行ったそうです。

そこで筆者と対面した担当者は、とても驚いた顔をしていました。担当者は50代の男性でいかにも日本のサラリーマンというスーツ姿でしたが、対する筆者はモヒカン刈りで妙なデザインなTシャツを着ていたのです。

筆者は元パンクミュージシャンなのでごく自然な格好のつもりだったのですが、担当者の目にはまともに働いているようには見えなかったのかもしれません。

オフィスを案内している間も、彼はずっと怪訝そうな顔をしていました。その日、筆者の働いているスペースにはたまたま誰もいませんでした。

自宅で仕事をする人もいれば、外出先のカフェにいる人もいます。google ではどこで仕事をしていても期待されているアウトプットを出せるのなら、会社が文句をつけることはありません。

日本人の担当者は「皆さんは今どこにいるんですか?」と怪訝そうに尋ねたそうです。それに対し非者は「分かりません」と言いました。

相手はびっくりして「えっ、なんで分からないんですか?仕事をしてないかもしれないじゃないですか?」と言いました。

それに対して筆者は「いや仕事をしてますよ」と言って、google カレンダーを見せたそうです。 google カレンダーではチーム全員のスケジュールを一覧できますから、誰が今どこで何をしているかチェックしようと思えばいつでもチェックできるのです。

さらに「姿が見えないのに一体どうやってマネジメントするんですか?」という彼の質問に対し、筆者は「毎週1on1ミーティングをしていますよ。話し合いが必要なときはいつでもチャットで声をかけますし、google ハングアウトをクリックすればビデオ会議もすぐにできます」と答えたそうです。

原則としてメンバー1人1人と、1週間に1時間ずつ1on1ミーティングを google ではしていました。

それだけ話が出来ていれば、だいたいの問題は未然に対処できます。リアルタイムでの相談事も、オンラインチャットがあれば十分です。

そもそも筆者の部下は海外数カ国に点在していたので、彼らの仕事を間近でチェックすることなんてできません。

誰もいないオフィスは筆者たちにとっては見慣れた日常の風景ですが、日本の担当者はどうも納得がいかないようでした。

『デスクにいない=仕事をしていない』という常識から抜け出せなかったのです。

筆者には彼が仕事というものを取り違えているように見えたそうです。

彼のイメージの中では『仕事=頑張って我慢を重ねてやるべきもの』あるいは『オフィス=9時から18時まで上司が部下をサボっていないか監視できる場所』なのでしょう。

端的に言ってこれは旧時代の仕事観です。新しい時代を生きる私たちに求められているのは『アウトプット』ただそれだけです。

優れたアウトプットを出せていれば、どのような環境で働いていても問題はありません。家にいてもいいし街に出てもいいし海外にいたっていいです

むしろ優れたアウトプットを出せるように、職場環境も仕事の進め方も自分にとってベストを作り上げる責任が私たちにはあるのです。

『〇〇でないと仕事ではない』というバイアスは、その妨げになってしまいます。

「小さなタスクを実行し積み上げていくことで大きな達成につながるのだから、TODOリストも細かいほどいい」という意見があることは筆者も理解しています。

それが有効な仕事も実際にあるでしょう。しかしそれば定型作業の多いプロセス重視の仕事に限られるのではないでしょうか?

例えば、絶対に忘れてはいけないプロセスがあってそのすべてをリストアップし、いつまでに何をやるか明文化しないとゴールにたどり着けないような仕事です。

しかし私たちが求められる仕事の多くはそうではありません。保険の営業にしても「このプロセスを踏まないと営業できない」というのはあまりないでしょう。

仕事とはこうあるべきだというバイアスから抜け出して、最も生産性高く仕事ができる環境を自分の手で作ることが必要なのです。

例えば web に面白い記事を書けと言われて、9時から18時まで机に向かっていても面白い記事は書けません。

記者は街に繰り出して普通の人には会えない面白い人たちと交流して、時には夜遅くまでお酒を飲むからネタを集められるわけです。翌日は昼過ぎまでベッドから起き上がれないかもしれませんが、それで面白い記事を書けるならそれでいいのです。

つまらない『べき論』にとらわれていては、そんなことできっこありません。

google には『就業時間の20%を使って好きな仕事をしていい』というルールがありました。例えば3ヶ月間だけ違うチームで働いてみるとか、人材育成チームに営業マンが参加して社内副業するといった自由な働き方が推奨されています。

これが圧倒的な成績を叩き出している google の働き方です。とはいっても私たちもコロナの影響でリモートワークが普及し、以前よりもリモートでやりとりをすることが多くなったので、グーグルの働き方に少しずつ近づいているかもしれません。

第2章まとめ

  • 頑張らずに仕事で成果を出すために必要なことは、昔の価値観を切り捨てることである。
  • 『〇〇しなければうまくいかない』という思い込みは、グーグルのような生産性を叩き出すことを邪魔する。例えば google なら成果を出している限り、どんな服装をしていても何時に働こうとどこで働こうとも何も文句を言われない。
  • 日本企業は『デスクにいない=仕事をしていない』という常識や『仕事=頑張って我慢を重ねてやるべきもの』という常識から抜け出せない。これらの常識を捨てない限り圧倒的に生産性を高めることは不可能である

第3章 ロジカルシンキングを捨てよ

実はロジカルシンキングも捨てるべきものの1つなのです。論理か直感かの対比で言うと、ビジネスの現場では「A→B、B→C」 と筋道を立てて時間をかけて分析検討することの方が大切だとされています。

その裏にあるものは『その場の直感は思いつきに過ぎず、信用に足るものではない』という不信感です。

だからロジカルシンキングや論理的に話すための本が、毎年のようにヒットしています。

しかしロジカルシンキングが万能だと考えるのは間違いです。

なぜならロジカルに考えて分析することと、インパクトを与える仕事を発想をすることは全く違う作業だからです。

ロジカルシンキングは『考えをまとめて誰かに説明する』ためのツールです。コンサルタントがよく使うフレームワークのアイディアを説明するためのツールであって、アイディア出しの際にはあまり役に立ちません。

筆者は新しいアイディアを発想するときは、むしろ直感に従います。直感がロジカルシンキングによって得られた結論に反するなら、直感を信じるそうです。

インパクトのある偉大な仕事はいつも直感から生まれます。

スタートアップの成功者を見ても、マッキンゼーやボストンコンサルティンググループなどの出身者は意外に多くありません。

このことは新しい価値を生み出し世の中にインパクトを与える場面では、コンサルタントのロジカルシンキングよりも直感やセンス、実行力の方がはるかに大事だという証拠です。

数値データを集めて分析するうちに面白いことを思いつくことは、残念ながらまずありません。

画期的なアイディアを出すには、ロジカルシンキングを捨てる勇気が必要です。

アイディアはいつも、ふとした瞬間に降りてきます。一流のクリエイターの話を聞いても、散歩中やお風呂に入っている時にアイディアを思いつく人が多いです。

机の前で長時間頑張ってウンウン唸っていてもアイディアは出てきません。そのふとした瞬間を呼び込むには一体どうすれば良いのでしょうか?

答えの1つは、まずアイディア出しのヒントになるような具体的なものを目の前に用意します。本や雑誌の切り抜き、写真や気になる広告、夢中になって遊んでいるアプリやファッションと何百という雑多な情報を目の前のデスクにいっぱいに並べます。

そしてアイディア出しはひとりではなくチームで行います。ルールはありません。みんなで自由に思いつきを出し合うのです。

それぞれの言葉が刺激になり、また次の思いつきが生まれます。一見無関係に思えるような思いつき同士が組み合わさってアイディアは膨らんでいきます。

そこにあるのは『ひらめき』であって『ロジック』ではないのです。

またじっくり考えるのではなく直感のスピードを重視する『ひらめき重視』は、アイディア出しの場面だけではなく、この変化の激しい時代には『直感による素早い決断と行動』が大きなアドバンテージになるのです。

この時代の原則は『早く行動したものが大きな成果を手にする』です。

そのためにも直感で動いた方が良いのです。時間をかけて考えれば正しい答えにたどり着ける可能性は高くなるのかもし入れませんが、迷っている時間がもったいないのです。

何のアウトプットも得られないその『無駄な時間』を捨てたいのです。

例えば「今の仕事を続けるか?転職するか?起業するか?」といったキャリアの重要な選択にあると、時間的ロスが膨らみがちになってしまいます。

迷っているだけで結局一歩も踏み出せず、何もしないままに時間を浪費してしまうのです。迷いながらでは今の仕事にすら集中できないでしょう。

どの選択肢も100%の正解もなければ、100%の間違いということもありません。

しかし行動しないことが無駄であることはわかります。

起業するなら起業する。会社員を続けるならば続ける。そこは直感で選び、迷いを断つべきです。

それが間違いだったと思えばまたそこで決断し、方向転換すればいいのです。決断が早いほどにダメージは軽くなります。

ただし何でもかんでも直感で決めるのは乱暴です。少し待てばより多くの判断情報が集まり、直感で選ぶ対象も変わることがあります。それでも悩み続けるわけにはいきません。

そこで必要なのは『締め切り』です。

いつまでに結論を出すと決めて、その日が来るまでは大いに悩みます。でも締め切りが来たらそこで決断を下します。

ではその直感が間違っていたらどうすればいいのでしょうか?

そもそも完全な正解などありません。正解か不正解かと考えてしまうと「間違いは避けたい」という思いが湧いてきますが、実際の決断においてはほとんどのケースはオール・オア・ナッシングではありません。

しかし「ベストの選択ではなかった」と後で分かることはあるでしょう。そうなったら素直に反省してやり直せばいいだけなのです。

「こんなはずはない」とか「自分の決断は正しかったはずだ」などと間違いを正当化しようとすると、それがまた時間のロスを生みます。

すぐにやり直せば時間のロスもなく、ダメージも最小限に食い止められるのです。

第3章まとめ

  • 新しい価値を生み出し世の中にインパクトを与える場面では、ロジカルシンキングより『直感・センス・実行力』の方がはるかに大事である。
  • 数値データを集めて分析しているうちに、面白いことを思いつくことはまずない。
  • 画期的なアイディアを出すには、ロジカルシンキングを捨てる勇気が必要である。
  • アイディアはいつもふとした瞬間に降りてくる。
  • 時間のかかるロジカルシンキングではなく、直感による素早い決断と行動こそが変化の激しい時代の大きなアドバンテージとなる。

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